6月10日のライブ、
そして7月のオペラが延期になりました。

いずれも延期先は未定、ということで、
ついに年内の本番がゼロになりました。
それ以外の仕事も2月後半からジワジワと、今ではすべてストップしています。
今回初めて開業届けとかいうワードを知ったようなレベルの
自称歌手ですから、まあ、こんなもんかもしれません。
でも、もっともっと大きな規模の運営をしている人こそ、
年内に「今まで通りの」公演を打つことがどれほど厳しいか、
ひしひしと感じていることでしょう。

しかし、すばらしいオペラやシンフォニーのいくつかは
苦しみの中から生まれました。
戦火の中、国を負われ、病に倒れ、家族を失い、
その中で作品は作られました。
絶望の炎に焼かれた灰の中から、
希望は必ず蘇るでしょう。
その日にわたしの居場所もあるといいのだけども。



とりあえず、収入がないということから目を背ければ概ね快適です。
天気さえよければ、なんとかなる気分になるものです。
例えばもしベーシックインカムが実現するなら、
もうこのままでもいいかなーと思うくらい。
時計を見ない生活、サイコーです。

そういうわけで、開業届けもうやむやだし、
マイナンバーカードも作ってないし、
とりあえずの給付金申請は諦めました。
潰れてほしくないお店があります。
廃業してほしくない仲間がいます。
本当に本当に苦しい人のところに先にまわるといいのだけども。

そんな中でも、やれることを模索して、
動画配信などもやっているのですが、
本来自分の動画を撮るのも見返すのも大嫌いなのですが、
ニンゲン、どんな環境にも慣れるものです。
自分の表情や喋り方のクセに、薄目を開けて向き合う日々です。
それに、たまには人目に晒されないと、化粧の仕方も忘れてしまうし、
なにせ去年の秋口くらいからずーーーーーーーーっとマスクをしているわけなので、
すっかり表情筋が衰えてしまいました。

もう、ホント、毎日、コロナ太りとか、顔の劣化とか、
この機会に新曲読もうと思っても全然覚えられないとか、
お天気いいから昼間っから飲みたくなっちゃう誘惑とか、
いろんなものと戦わなくちゃならなくて、
ウイルスごときに心病んでいるヒマはないのです。