さて、ご縁があって続けて劇場に通ってきました。



まずキエフからウクライナ国立歌劇場のツアーでオペラ「トゥーランドット」。


なんというか、とっても田舎くさーい、泥臭いカンパニーでした。
演出も演奏も、THE・ざっくり。
なんならおせんべい片手に観たい感じ。
まあそれは決して悪いことじゃなくて、
構えることなく観られて、肩こりしなくていいかんじ。


しかしそれにしても、
氷のような心を持った姫、トゥーランドットさま、
どどーんと貫禄たっぷりで、ついにカラフにクチビルを奪われるサマは、
・・・・・相撲のようでした。

カラフも、とりあえず声はすごいけど、
キャラクター作り的なことは一切しませんけど?みたいな。



だいたいトゥーランドットていうオペラは、
猪突王子とツンデレ姫のとんでも恋愛のために、
ひと1人死んじゃったけど、ま、いっか、でハッピーエンド・・・ひどい。ひどすぎる


なので、細かいことは目をつぶって、声を楽しむ、
オペラって結局そういうことかも、と洗脳されかかる公演でした。




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さて、続いてミュージカル「モーツァルト!」を。


5年まえに一度観ていまして、
その時の感想はこちら

キャストも半分くらい同じだったんだけど、
前回よりずっと観やすく、テーマも伝わりやすかったと思いました。
私が2回目ということで、話をわかっているせいもあるのだけど、
ビッグネームが連なるキャスティング、
ともすると、のど自慢大会の様相になる最近の東〇ミュージカルにおいて、
俳優が自分のアピールのためではなく、
作品の中における役目をきちんと果たしているという印象で、
素直に「作品」として受け入れることができました。

なんか、至極当然のように見えて、
スターに頼らなければならない商業において、
意外とレアだったりします。

そんなわけで、実は前回の印象があまりよくなくて、
今回は観ないつもりだったのだけど、よかった。汚名返上でした。


が、

とはいってもやっぱり
脚本だか音楽だか、流れが悪い気がする・・・
というか・・・・長い。

好みなのかなあ。