以前記事にも登場した発砲B-ZINの役者さん、森貞くんが
手付けのみで参加している公演を観に。
これはなかなかすごいことですよ。
発砲のベテラン役者さんを、
出演なしで、殺陣師としてのみの依頼なのですから。
失礼しちゃうわ!ととるか、
殺陣師として確立しつつある、と喜ばしいことととるか。
私は後者でとっていいと思っています。

さて、劇団カムカムミニキーナの15周年記念公演だそうで。
カムカムというのは、今をときめく八嶋智人さんが
看板俳優であることくらいしか知らず、今回初見。
作品は再演ということですが、
ハイジが出てきて、上杉謙信がでてきて、
言葉遊びがたくさんちりばめられていて、
なんだかもう、大騒ぎなこの感じ、
よくも悪くも、学生演劇を思い出したり。
内輪ウケ的悪ふざけが若干すぎた気もしますが、
2時間半の長丁場、中だるみなく走りきった
みなさんのスタミナには感服いたしました。

さて、サダくんの仕事っぷりですが、
これまた見事な手付けでした。
ムダなく、とても整理された、
かといってこじんまりするでもなく、
とても丁寧に仕組まれた殺陣に
なっていたと思います。

後半クライマックスで、八嶋さんの見せ場が
あるのですが、薙刀、槍、二刀、と
次々と武器を持ち替えながら
きちんとおさまりをつけるのは
けっこう大変だったことでしょう。

たくさんシーンがあったわけではないけど、
贅沢なシーンに仕上がっていたと思います。

その手をきちんと、かつ派手にこなしていた
カムカムの役者さんも、見事だったと思います。