2018年06月

2018年06月11日

池上彰の現代史を歩く


ゆうべ池上さんの番組で、中東エルサレムを取り扱っていました。

http://www.tv-tokyo.co.jp/ikegamiakira/180610.html


信仰を立てている、というほどではないけれど、
一番関わりの長い宗教といえばカトリック、な私にとって、
エルサレムは馴染みのある?街なわけですが、
同じように、ユダヤ教の人にとっても、イスラム教の人にとっても、
非常に思い入れのある聖都であり、長く引き裂かれ、混乱の中にある街です。
しかし宗教的には不思議な共存を見せている、不思議な街のようにも思います。


ちょうど、いま、私はNabuccoというVerdiのオペラに関わっていて、
まさにバビロニアがエルサレムを侵略し、
大勢のユダヤ人が捕虜としてバビロンに連行されるという内容の作品です。

また、このオペラが書かれた時代、イタリアもまた長く分割支配され、
統一国家としてのイタリア王国を夢見てきたイタリア人だからこそ、
この作品が熱狂的に受け入れられたそうです。

池上さんの番組中では繰り返し、エルサレムの紛争は宗教の対立ではなく、
あくまで土地の話、政治的な問題、というようなコメントがあったと思うのですが、
だったらなおさら、なんかこう、うまいこと折り合いがつかないものかなーと思いました。

聖墳墓教会があって、嘆きの壁があって、岩のドームがあって、
それでそのままみんなが共存できる道はないのかしらね。


紀元前500~600年頃のナブッコの時代
1842年、オペラNabuccoが生まれた時代
1942年、アンネ・フランクの時代、
そして2018年のいまに至るまで、
生まれた土地を追われ、命を奪われ、自由を求め、
故郷を焦がれる人々が絶えないのはなぜなのだろうなあ。


ついでに思い出したのが、
20歳の頃、わたしは「サラエボのロミオとジュリエット」と呼ばれた、
あるカップルの悲劇を取り扱ったお芝居をやったのですけども、
これもまた1993年、サラエボ紛争のなか、
安息の地を求めて逃避行を計り、ある橋の上で銃弾に倒れた人間のお話でした。
私はこのカップルの片割れの女性役で、
脚本の構成上、一回の本番で2度死ぬ場面があって、
トータル10回だか14階だか死んだはずで、
なんか、すごく気持ちをひきずる作品でした。


Nabuccoというオペラは、そう何度も上演に関わることはないであろう作品で、
たまたまのご縁がなぜにこの作品???とも思ったのですが、
昨日の番組を見ていたら、何か巡りあわせのようなものも感じたり、
あと数少ない稽古、va pensiero に対する思い入れも少し変わるかもしれない、と思います。




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2018年06月02日

オペラに殺陣を入れません?


久しぶりに和太刀の公演を観てきました。

和太刀というのは、私が以前参加していた殺陣の稽古会なのですが、
「仲間です」なんて、もうとても言うのが憚れるくらい、
みんな本当に進化し続けていて、
色んな気持ちの涙がこぼれました。

刀って、たしかに人を殺めたりする、殺戮の道具なのだけど、
「魔を断つ」とか「清める」という存在としての刀のような表現もあって、
虚構でありながらそこにあるのはリアルな生き様、在りようで、
観ているこちらまで背筋が伸びて、
清々しい気持ちになるようです。

はー。
オペラで殺陣やれないかなー。
あったとしても女にはそんな役こないかー。

殺陣とかチャンバラと聞くと、
声楽的な身体の使い方と相反するように思うかもしれないのだけど、
そういう部分もあるかもしれないけど、
昔の日本人は武士だろうが農民だろうが、
体幹を使って生活していたそうで、
つまり昨今流行のインナーマッスル、
私たちのご先祖の多くが当たり前のように体得していた仕組みで、
きっと声楽にもオペラにも活用できる技術だと思うんだけどなあ。


まあ、刀は振ってないけど、
わたしが舞台にたつ「ありかた」の多くは
殺陣から学んだ、と言えます。
なので、ひろーい意味では、
私は舞台で殺陣をやっている気持ちなのかもなー。


さて。
主宰の清水せんせー。
最近は2.5次元系のステージでご活躍です。
ふだんあんまりこういうツーショットとか撮らないから新鮮^^
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そして和太刀のツートップ、由里ねーさん。
わたし、黒いワイドパンツはいていたので、
心なしか私も袴つけてるみたい。
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わたしもガンバロウ。
どんな現場も、体幹使って、空間感じて、
「死に間」を作らず、
「生きてる」表現を目指すのだー




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